宅建・史上初の小学生合格者の父による宅建合格ブログ

史上初の小学生合格者(当時12歳/小6)の父による宅建合格ブログです。これから宅建試験にチャレンジする方々に、最短距離で合格を勝ち取るためのノウハウを提供します。勝利の方程式&95%理論の提唱者!!

令和3年度 宅建合格発表(10月試験)

──合格予想点を分析する

今年も大手の予備校や講師陣が、宅建の10月試験の合格予想点を事前に公表していた。

次に掲げるのは、宅建速報.comというサイトの予想合格ラインである(上から2番目)。

https://takken-sokuhou.com/#goukakuten

昨年と比べたらバラツキは少なく、概ね34~36点の間に収まっていた。

予想点の算出の仕方は、予備校や講師陣によって多少の差はあると思うが、前年と比べて難易度が上がったか下がったかを主な拠り所にしている気がする。

そうして算出した中央値が35点で、実際、これを本命としている予備校や講師陣が多かった(次点は36点)。

35点といえば、今から2年前、令和元年度の合格ラインと同じである。

私は自身のブログやTwitterを令和元年からスタートさせたので、この年のことは試験の難易度を含めて比較的よく覚えている。

今年の中央値が35点ならば、昨年より一昨年のデータと比較した方が良いのでは?という思いが私の中でくすぶっていた。

しかし私はプロの講師ではないため、そういう各予備校が算出している個々の問題の正解率等を分析したデータが手元にない。

加えて私は、昨年の10月試験と12月試験の予想合格ラインを外していたので、今年の見解を口にするのに二の足を踏んでいた(共に37点と予想)。

だが私は、令和元年の本試験と今年の10月試験とでは、明らかに今年の本試験問題の方が難しいと感じていたため、合格発表の少し前に次のようなツイートをした。

今から2年前、令和元年度の宅建試験の合格基準点は35点でした。
各予備校や講師陣の予想では36点が一番多かったですが、下振れしました。
そして今年は、35点予想が一番多く、次いで36点となっています。
令和元年度より、今年の10月試験の方が明らかに難易度が上だと感じているのは私だけでしょうか?

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1464847260265566209?t=vIZxoxyRGtmEGGxEVTxDnA&s=09

昨年同様、5問免除者や優秀な受験生が10月試験に集まっているのは否めないし、総体的に受験生レベルが2年前より上がっている可能性も否定できない。

それらを差し引いても、今年の方が平均点が下がるのではないかと考えた。つまり、34点の可能性があるということだ。

──フライング発表

毎年恒例のことだが、宅建試験の合格発表の日、日付が変わった深夜0時過ぎに、TwitterなどのSNS上で合格ラインと合格率がフライング発表される。

12月1日の午前0時過ぎに、日刊不動産経済通信がTwitterに上げた記事である。

不動産適正取引推進機構は、10月17日に実施した21年度宅地建物取引士の資格試験の結果を発表しました。全国238会場で20万9749人が受験し、3万7579人が合格しました。合格率は17・9%。合否判定は50問中34問以上の正解で合格(登録講習修了者は、45問中29問以上の正解で合格)です。

https://twitter.com/fdk_tsushin/status/1465697124981428242?t=CljmoZMcdb5TYVWkuM0nDA&s=09

やはり合格ラインは34点以上。合格率は、近年では最高レベルの17.9%だった。

合格率が高かったことを考慮すれば、あと少しで35点だった可能性もあり、34点と35点の二点予想とした吉野塾や宅建ゼミナールもほぼ適中だったといえる。

ひかる人財プロジェクトは、終始34点を主張していて、こちらは完全適中だった。

いつもなら住宅新報社がフライング発表するのだが、今回は違ったようだ。住宅新報社は、明朝6時過ぎに発表していた。

──そして正式な合格発表へ

住宅新報社のWebサイト上に公表された記事は次の通りである。

不動産適正取引推進機構は12月1日、21年度の宅地建物取引士資格試験(10月実施分)の実施結果概要を発表した。
 それによると、合格者は3万7579人(男性2万3875人、女性1万3704人)で、合格率は17.9%だった。登録講習修了者の合格率は21.3%。合否判定は、34問以上正解(登録講習修了者は45問中29問以上)を基準とした。
 今年度の宅建試験(10月実施分)は10月17日に行われ、受験者は20万9749人(男性13万8038人、女性7万1711人)だった。
 なお、昨年度同様、今年度も試験場の密を避けるため、12月19日にも同試験は行われる。住宅新報では、1月4日号で再現問題と解説を掲載する予定だ。

https://www.jutaku-s.com/news/id/0000029157?s=09

令和2年度の正式な合格発表は、12月1日(水)の午前9時30分からだ。

すでに午前0時過ぎに合格点が発表されているとはいえ、マークミスの可能性もゼロではない。それをここで再確認するのである。

合格者の受験番号は、次のところから各都道府県ごとに確認することができる。

https://www.retio.or.jp/exam/pass/todoufukensentaku.html

10月試験はこれで終わったことになる。合格された皆さんには、心から「おめでとう」と言いたいし、敬意を表したい。

コロナ禍での勉強と試験は、さぞかし大変だったと思う。モチベーションの維持も難しかったに違いない。

それでも強い意志を持って、日々頑張ってきたからこその合格である。

合格は一生有効だ。その後は、宅建登録実務講習を受けて宅建士になるもよし、はたまた別の資格試験にチャレンジするのもよし。

宅建に合格したことによって、無限の可能性が拡がる。人生が変わるかも知れない。

宅建試験が、法律系の国家試験の「登竜門」といわれる所以だ。

まだ12月19日(日)に、2度目の宅建試験が控えているので手放しには喜べないが、10月試験で合格した方々は、それぞれ自分が信じる道を突き進んでいってほしい。

残念ながら、合格できなかった方々は、来年リベンジを目指すかどうかを早い段階で決めた方がいい。

今年30~33点だった人たちは、あと少しで合格なので、是非とも来年リベンジを果たしてほしいと私は思っている。

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95%理論~負のカラクリ®

──はじめに

私はこれまで自身のブログ記事の中で、宅建試験に合格するためには、一問一答や四択の過去問集の正解率を最低でも95%以上にするように主張してきた。

これは幸いにも数多くの受験生に支持され、DM等で、合格された方々からの嬉しいメッセージもたくさんいただいた。

反対に少数ではあるが、95%の正解率を達成したにもかかわらず合格できなかった受験生も何人かいた。

そういう場合、合格点まであと1点か2点足りなかったケースがほとんどだが、中には30点に届かなかった人もいる。

1点か2点足りなかったケースでは、詰めの甘さが主な原因かと思われるが、30点に満たなかったケースだけは解せない。

過去問の正解率が95%あるのに、本試験が20点台なんてあり得ないと思ったからだ。

本当に95%に届いていたのだろうか?

そう疑ってはみたものの、その受験生から送られてきたDMの文面をみる限り、とても嘘をついているようには思えない。

いろいろと原因を考えてみたが、明確な答は未だに出てこない。

ここから先は、僅かに合格点に届かなかった人を含め、原因として思い浮かんだこと、私なりに考えたことをいくつか洗い出してみることにした。

──考えられる原因を探る

【その一】

一番考えられるのは、その設問の答の解説をよく読まず、一問一答ならば◯✕を、四択過去問ならば正解番号を言い当てることに終始してしまうことだ。

各設問の内容を理解しなければならないのに、内容よりもスピード重視と言わんばかりに、◯✕ないし正解番号を言い当てることに価値を見出だしてしまう。

いや解説には目を通したのかも知れないが、内容が頭に入っていないか、その後にすっぽりと抜け落ちてしまったケース。

そんなやっつけ仕事のような状態で95%という数字だけをクリアできても、本当の意味で力になっているとは言い難い。

【その二】

いくら過去問の正解率が95%に達していても、本試験まで何ヵ月も過去問に触れない時期があったら元も子もない。

早い時期に95%をクリアすることが悪いわけではないが、メンテナンスをせずにほったらかしにしていたら記憶も薄れてしまう。

例えば7月の願書提出時に正解率が95%だったとして、その後、本試験までテキスト&予想模試のみで一切過去問に触れてこなかったとしたらどうなるか?

こんなケースにまで、本試験後に「過去問の正解率は95%だった」と主張するにはさすがに無理があるだろう。

少なくとも本試験の2週間前の時点で、過去問の正解率95%以上は確保しておいてほしい。

2週間が一つの目安となる。2週間を超えたら記憶の維持が難しくなるからだ。

【その三】

過去にブログにも取り上げたことがあるが、Tripsという宅建アプリがある。

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.trips.shikakutakken

そこでは問題が5問で一区切りとなり、5問正解だと満点がカウントされ記録に残る。

初めは2問か3問しか正解していなくても、何度か繰り返せばすぐに5問正解となり、気分を良くして次の5問に移る。

こんな調子で最後まで続けていけば、最終的には5問セットの問題すべてが正解となり、正解率も100%として記録される。

だが、この記録をもって過去問の正解率95%以上達成、とはならない。

そんな小刻みに問題を解いていけば、95%なんて誰でも達成できるからだ。

その状態から、再度全問を一回だけ通し、それで正解率が95%以上ならば問題ない。

小さな単位での正解率は、全体の正解率とは異なる。初めから終わりまで、一気に通しての正解率ならば本物だといえる。

この理屈は紙媒体にも当てはまる。

例えば権利関係の分野別は、通常20項目前後に分かれているものだが、それらの小項目での正解率が各々95%に達していたとしても、全体を通した場合とは違う。

小項目で95%だったとしても、全体を最初から解き直してみたら正解率は80%を下回っていたなんてことはざらである。

私が主張する95%以上とは、小分けした正解率ではなく、最初の問題から最後の問題までを一気に解いた場合の正解率である。

一問一答ならば1冊丸ごと最初から最後まで、ウォーク問のような3分冊の分野別過去問ならば、それぞれの分野を一気に通す。

その結果として正解率が95%以上に届いていれば、95%をクリアしていたと言える。

──おわりに

一問一答や四択過去問の正解率が95%に達していたにもかかわらず、合格点に届かなかった人は、これらの例のどれかにあてはまるのではないだろうか?

95%というのは数字上の目標であり目安であって、絶対的な基準ではない。

内容が伴ってなければ意味をなさないし、間が開きすぎていても、本試験から離れすぎていてもダメである。

答の◯✕や、正解番号を言い当てるだけで力になるはずがない。そんなやり方で100%の正解率を叩き出しても空虚なだけだ。

問題を解いたら、答を覚えるのではなく、しっかり解説を読んで理解する。各肢の論点を、理解を前提に頭に叩き込むのだ。

そこまでやれて、ようやくその設問をモノにしたといえる。

95%以上の正解率というのは、単に数字だけではなく、内容を伴ってこその数値である。

その両方が満たされたとき、初めて自身の血肉となり、合格を勝ち取る武器となるのだ。

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雑多なツイートから9選

令和3年度の宅建の10月試験の前後にツイートしたものの内、これはブログに残した方がいいと思ったものをセレクトしてみた。

タイトルこそ「雑多なツイートから9選」だが、既出の「宅建受験生へのメッセージ」シリーズ3部作との差異はない。

これまで通り、たとえ一つでも心に留めていただけるものがあれば幸いである。


【No.1】

3週間後の今頃は、予備校等の解答速報も出揃い、自己採点結果もほぼ判明していることでしょう。
3週間あれば、結構たくさんのことができるものです。
半ば諦めかけている人も、がむしゃらに勉強すれば、この3週間で合格レベルにまで到達するかも知れません。
ラストスパート頑張ってください🔥

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1442080924141645826?t=mntP9Iouo9y_GweulQDUjw&s=09


【No.2】

宅建の3大分野が、どれも可もなし不可もなしといった人は多いと思います。
例えば模試を受けて、権利8点、法令5点、業法14点だった人、、
直前期の今、全分野の底上げを図ろうとする優等生的な考え方は危険です。
業法に特化し、業法の点数を伸ばすことを最優先に考えてください📈

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1445242478030778372?t=NQzBg_3MbYzJN5qgpRK0VA&s=09


【No.3】

毎年、約2割もの人が、受験料を支払って申込みをしたにもかかわらず受験を断念します。
様々な理由があるにせよ、もったいないことです。
コロナ禍で大変な中、明日の本試験に臨もうとする皆さんは、合否に関係なく素晴らしいと思います。
その前向きな姿勢が、今後の人生にも必ず活きてくるはずです✨

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1449348371039211521?t=D5C40PH-3k9DFtQgPjXcNg&s=09


【No.4】

これは経験談ですが、午後1時から2時間集中すると尋常じゃないほど疲れます。
でもそれは何かをやり遂げた心地よい疲れです。
この疲れは、本気で合格をつかみ取りにいった人にだけ訪れます。
大丈夫。どんなに疲れても、帰路につく体力は残っていますから。
全力で試験問題と対峙してください📝

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1449560058648358916?t=GWg1_BTOp1TnCERhb1H0Kw&s=09


【No.5】

「過去問だけでは合格できない」

宅建の本試験後に、毎年のように合格ラインに届いていない人の口から発せられる言葉です。
だが果たしてそうでしょうか?
45点以上の高得点は無理でも、通常の合格ラインなら、過去問だけでも十分に届くはずです。
要は過去問を極めたか、極めてないかの違いです。

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1450446743179444233?t=_TGGgWa98bty-1YqIE_jXQ&s=09


【No.6】

ヒラリー・ハーン(奏者)のシベリウスのヴァイオリン協奏曲です。
フィンランドのほの暗く、凛とした空気感を味わうことができます。
名曲の名演奏をご堪能ください🎵

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1451522213547425794?t=og6Cznf1j84HZkctoxQPhw&s=09


【No.7】

過去問の点数=本試験の点数とはなりません。本試験問題は、過去問よりずっと難しいからです。
過去問の点数-8点くらいが本試験の点数だとお考えください。
本試験が例年通りの難易度の場合、過去問が48点ならば本試験は40点。
過去問が43点ならば本試験は35点といったところです。

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1452261105842020352?t=SU-lWWy67Eo4ysXARe9kQA&s=09


【No.8】

10~12年分の過去問を8割程度の正解率で切り上げ、予想模試などに移ろうとする人が多すぎます。
そんな中途半端な正解率で模試に移ったところで、ほぼほぼ意味はないです。
宅建に合格するのに必要な過去問の正解率は95%以上!
それをクリアしないまま次に移っても、実力の向上は期待できません。

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1452588707035312132?t=vPHejPZvR3piRewfm_b8jQ&s=09


【No.9】

過去問を

①9割も正解できるようになった。
②まだ9割しか正解できていない。

宅建に合格する人のマインドは、圧倒的に②番です。
彼らの目標とするところは10割で、極力それに近付けようとします。
対して①番のマインドの人は、端から10割など考えてなく、9割あれば合格できるものと信じています。

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1454006164736253953?t=e1WoliDNslH9w1BgCDuBRQ&s=09

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雑多なツイートから10選

宅建試験に関するものだけではなく、気まぐれでツイートしたものなど、私がTwitter上でつぶやいたものをいくつか集めてみた。

タイトル通り、ジャンルに縛られない「雑多なツイートから10選」である。


【No.1】

私がTwitterに配信している新旧のブログ記事、、
下の方にスクロールしていくと下記のような場面が出てきます。
それの「宅建試験」というところをタップすると、ブログ村のINポイントが10点付く仕組みになっています。
気が向いたときにタップしていただけると励みになるし嬉しいです🙏

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1434149526659469320?s=19


【No.2】

~2点項目の得点戦略~

【借地借家法】難易度B
→情報量をクリアできれば2問いける

【都市計画法】B
→開発許可と地域地区で2点を狙う

【建築基準法】C
→建築確認その他で1点を死守する

【税】B
→比較的易しい地方税で1問取る

【営業保証金と保証協会】A
→両者を明確に区別して2問とも取る

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1435487496725360645?s=19


【No.3】

この画像を見て、得も言われぬ懐かしさが頭をよぎった。かれこれ四半世紀ほど前になるだろうか?
愛知と長野の県境にある茶臼山高原へ、仲間数人で何度かツーリングへ行ったものだ。
私の愛車は、画像と同じYAMAHAのセロー。コロナ禍が収束したら、また仲間を誘って行きたいと思った。

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1435965632919400455?s=19


【No.4】

宅建の本試験まで、残り一ヶ月あまりとなりました。

「一日○時間以上勉強した」
「テキスト、過去問を○周した」

それはそれで素晴らしいことですが、これからは結果に結び付く学習をしていってください。
過去問ならば正解率95%以上、模試ならば38点以上を確実にとれる実力を身に付けましょう📈

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1436896243100254208?s=19


【No.5】

以前にツイートか何かで、

「過去問や模試で40点以上を」

という合格者のアドバイス?を見たことがありますが、注意が必要です。
なぜならば、過去問と模試はまったくの別物だからです。
通常、年度別過去問の平均から7~10点引いたのが模試の点数となります。
模試の方が7~10点低くなるんです。

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1436926856951844866?s=19


【No.6】

学ぶことと教えることは、そもそも脳の使う部分がまったく異なります。
宅建試験に高得点で合格したからといって、必ずしもよい講師になれるわけではありません。
そういう意味で、現在第一線でご活躍されている講師の先生方は素晴らしいし、私は尊敬しています🙇

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1437009327106052097?s=19


【No.7】

これまで私は、一問一答も四択過去問も正解率95%を達成するようにブログの中で主張してきました。
この考えにブレはありません。
ただし宅建業法だけは100%を目指してください。業法に曇ったフィルターが被さったままだと、近年出題の多い個数問題で足をすくわれてしまうからです⚠️

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1438351412165963782?s=19


【No.8】

業法は満点(20点)を目指すべきとは言いますが、簡単ではありません。
過去問の正解率100%はもちろん、ある程度の周辺知識も必要です。
初めから18点狙いでは、恐らく15点くらいが関の山でしょう。
業法は、満点狙いで最低18点。これが合格するための最低限のノルマです🔥

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1438714187425800194?s=19


【No.9】

中高の定期テストで、ある科目が95点の人と85点の人がいました。
2人の点差は10点ですが、私はそうは考えませんでした。
95点の人は5点のマイナス、85点の人は15点のマイナスだから、実質3倍の差があるんだと、、
宅建の45点と35点も同じ考えです。35点前後の人は、もっと貪欲に上を目指してください📈

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1439083962526171142?s=19


【No.10】

厳しいことを言うようですが、宅建は合格点ギリギリを狙うと落ちます!
本試験では、自分が目標にしている点数より2~3点下になるからです。
一昔前なら38点を目標にすればほぼ合格できましたが、今では目標設定をもう少し上げないと危険かも知れません。
残り4週間、頑張ってください✊✨

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1439115312914264064?s=19

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宅建受験生への8のメッセージ

昨年の宅建試験でも、一昨年に続き新型コロナウイルスのせいで、一部の都道府県で12月試験が実施された。

自らが望んで12月試験になったならまだしも、10月試験を希望していたのに12月試験になってしまった受験生はモチベーションの維持がほんと大変だと思う。

モチベーションの維持に重要な役割りを果たしているものにTwitterがある。

同じ目標を持った仲間の勉強の進捗状況などがつぶさに分かり、「自分も頑張らなければ」と思ったことのある受験生も一人や二人ではないはずだ。

そんなTwitterに、私もこれまで幾度となく受験生に向けてのツイートをしてきた。

これらのメッセージをTwitterの中だけのものにしたくなかった私は、寄せ集めではあるが、ブログに残しておきたいと思った。

今回は、その第3弾である。

すべてのメッセージを頭に入れる必要はなく、たとえ一つでも受験生の心に届くメッセージがあれば、と願っている。


【その一】

私が宅建受験生だった頃、ある合格体験記に「一問一答だけで合格した人の話」が記されていました。
その人は四択過去問や模試などは一切使わず、『パーフェクト宅建の一問一答』のみで合格したそうです。
今の宅建試験とは多少ズレがあるとは思いますが、一問一答の威力を物語るエピソードですね💫

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1426143349099008008?s=09


【その二】

一問一答より四択問題の方が難しいという人、四択問題より一問一答の方が難しいという人、、
両方をしっかり学習してください。
どちらか片方ではなく、両方やることで見えてくるものがあります。
学習の順序としては、一問一答→四択問題がオススメです👍✨

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1427948283276632064?s=09


【その三】

一問一答と分野別過去問(年度別でもよい)をマスターしたら、仕上げに直前予想模試を解くのがベストですが、もう一つやってほしいことがあります。
それは一問一答の中にある「宅建業法」の問題を、何度も回して瞬発力を養うことです。
目的は2つ。時短を実現させることと、個数問題対策です👍

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1428315977180057600?s=09


【その四】

宅建の一問一答は、英語の暗唱例文に通じるものがあります。
英作文は英借文と言われるように、基本例文を暗唱できれば、あとは単語やフレーズを置き換えるだけで得点できます。
宅建の場合も、一問一答の肢が頭に染み付いていれば、多少言い回しが違っていても正誤の判別がしやすくなるものです✨

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1429087829485703174?s=09


【その五】

宅建合格には瞬発力が必要です。
権利関係を除いた分野で、この力は絶大な威力を発揮します。
瞬時に肢の正誤を見抜く力があれば、時短も達成でき、業法の個数問題にも対応できるからです。
最終的には、一問一答の肢や、四択問題の各肢がどれだけ頭に定着しているかが決め手となるでしょう💡

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1429251422592200704?s=09


【その六】

四択過去問には、年度別と分野別(テーマ別、項目別)があります。
各々メリットはありますが、分野別の方が基礎力をつけるのに適しています。
分野別の場合、同じテーマの問題(営業保証金etc.)が連続して登場するため、繰り返し解いていけば短時間でそれらの項目をマスターすることが可能です📝

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1429295227706109955?s=09


【その七】

過去問をマスターし、模試で40点以上をとれるようになると、人って不思議と欲が出てきます。
難問を追いかけるようになるんです。
でもこれって危険で、枝葉の知識ばかり追いかけていると、肝心の本試験日に、根や幹の知識がぽっかり抜けてしまうことがあります。
直前期こそ基礎を徹底させましょう✨

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1430850236960837634?s=09


【その八】

私や息子の健斗は、一問一答→分野別過去問の「勝利の方程式」で合格をつかみ取ることができました。
結局のところ、一問一答や四択過去問の重要肢が、どれだけ頭に定着しているかが合否の分かれ目だと思っています。
本試験日まで、意識的に各肢の論点を頭に定着させるよう努めましょう⚡

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1432630605938716672?s=09


一部、内容が被っているツイートもあるが、そういうメッセージこそ重要なのだと思っていただければ嬉しいです。

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宅建受験生への9のメッセージ

昨年の7月に、私は「宅建受験生への10のメッセージ」と題した、Twitterでつぶやいたツイートを集めたブログ記事を配信した。

解説も特にないぶっきらぼうで不親切な記事だったが、不思議と一定数以上のアクセス数は得ることができた。

今回はその「第2弾」である。

宅建試験に直接関係のないツイートも含まれているが、前回同様、今年の宅建受験生がこれらのツイートを見て何かを感じ取っていただければと願っている。


【その一】

宅建試験に合格する人の大半は、本試験を受ける前から、自分が合格することが分かっています。
それまで自分が積み上げてきたものに自信を持っているからです。
積み上げが不十分な人は、これからしっかりと積み上げていってください📈
宅建合格に必要なのは、掛け算ではなく足し算なのだから👍✨

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1418419830303072261?s=09


【その二】

かれこれ20年ほど前のことですが、職場の同僚がこう言いました。

「夏の暑い日にコーラをがぶ飲みするとベトベトした汗が流れてくるが、お茶をがぶ飲みしたら、不思議とサラサラした汗が流れてくるんだよな」

それ以降、私は、夏の暑い日にはなるべくお茶を飲むようにしています😆✨

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1420350019681480705?s=09


【その三】

私のブログ記事は、私と息子の健斗が、合格するまでに何をしたかという実体験をベースにしています。
ブログに度々登場する「勝利の方程式」や「95%理論」もそうです。
それに加えて、今、自分が受験生だったらこうしていただろう、という実体験からくる仮説思考も織りまぜています🔍

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1421629185529815044?s=09


【その四】

同じ教材を使っていても、使い方次第で結果が大きく異なります。
例えば、ウォーク問を使って45点で合格する人もいれば、33点で不合格になる人もいます。
ウォーク問に限らず、細部までしっかり詰めた学習ができている人は高得点で合格し、詰めが甘い人は残念な結果になるものです🍃

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1422441730175950850?s=09


【その五】

~大胆かつ繊細に~

絵画などで使われることが多い文言ですが、宅建試験にも当てはまります。

①全体を俯瞰して把握していく力
②細部の詰めを怠らない緻密さ

この両方を実践できる人が合格を手にすることができます。大胆なだけでもダメ、繊細なだけでもダメです🔍

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1422524751004659715?s=09


【その六】

過去問と模試はまったく異質なものであって、同列に考えてはダメです。
模試で40点の人は合格圏内にいるとほぼ断定できますが、年度別過去問で40点の人は、まだまだ合格ラインに届いているとは言えません。
なぜなら模試で40点とれる人は、年度別では、最低でも45点以上は毎回とれているからです📝

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1422913165076045824?s=09


【その七】

正答率95%は一つの目安であって、絶対的な基準ではありません。
一問一答の○✕が正解だった、四肢択一の正解番号を言い当てた、というだけでは意味をなさないからです。
ちゃんと解説を読んで理解し、一つ一つの肢を誰かに説明できるくらいまでやり込んで、ようやく自分のモノにできたと言えます✨

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1425115818891694080?s=09


【その八】

一問一答を丹念にやって正答率95%を達成し、それから四択過去問を解けば、初見で8割以上は正解できるというのが私の考えです。
先のツイートでも述べたように、単に○✕を言い当てただけではダメで、その問いの論点をしっかり押さえなければ効果は期待できません。
ポイントは「丹念に」です👍

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1425276194572759047?s=09


【その九】

~継続は力なり~

宅建試験に限らず、資格試験に合格するためには継続した学習が必要です。
たとえ一日30分でも、毎日続けて勉強できている人はやはり強いです。
これまでの学習の進捗状況が芳しくない人も、これから2ヶ月間、毎日勉強を継続できれば合格の可能性はまだ残されていますよ📈

https://twitter.com/PLdILq9hDsVhikJ/status/1425791778142048258?s=09


この先、このシリーズの「第3弾」があるかどうかは今の時点では分からない。

しかしTwitterには、これからも思い付いたことを発信していく予定なので、そちらの方もチェックしていただければ幸いである。

不動産キャンプ
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夏以降の推薦教材(2021)

──はじめに

もし今が春先ならば、テキストはもっと情報量が多いもの、一問一答はもっと収録問題数が多いものをオススメしていた。

だが、それらの教材の進捗状況が芳しくない人や、これから勉強をスタートさせる人にとってはさすがに荷が重い。

10月の本試験まで残り日数が少なくなってきた今、よほど時間のある人でないと、それらの教材を消化しきれないまま本試験を迎えることになりかねない。

そこで今回、「夏以降の推薦教材」と題して、これまで順調にカリキュラムを消化してきた人はもとより、そうでない人たちにも役立つ教材をセレクトしてみた。

──テキスト

どこでも宅建士 とらの巻(東京リーガルマインド/LEC)

サブタイトルに「短期決戦型 速習テキスト」とあるように、直前追い込みタイプの受験生を対象にしたテキストといえる。

法改正が万全だし、記述量も比較的少なめだが(500ページ弱)、タイトルと同名の「とらの巻」という要点まとめが随所に差し込まれているため、通読には向かない。

私はもっぱら過去問を解く際の「調べ用」として使っていた。

宅建士 出るとこ集中プログラム(中央経済社)

吉野塾のメインテキストであり、ページ数はとらの巻より少なく340ページ弱である。

しかし本試験でもこの一冊で40~42点がとれるだけの情報量が収められており、それがこのテキストの最大の長所だろう。

各セクションの終わりに「一問一答」も用意されていて、この一冊のみでどんどん読み進んでいくことも可能だ。通読向き。

──要点まとめ

宅建みやざき塾 超重要ポイントまとめ集(株式会社宅建総研)

https://miyazakijuku.stores.jp/items/60d99b94a1ea7c3ebf2287c5

いわゆる市販書籍ではなく、宅建みやざき塾のstoresでのみ購入できる『超重要ポイントまとめ集』である。

A4サイズの大型テキストだが、わずか115ページの中に5問免除を除く重要ポイントが凝縮されており、希少価値は高い。

イラストや図・表も多く、高密度の割には早く進めることができる。本試験前に「知識の漏れ」がないかをローラー作戦のように潰していくと効果的だろう。

──一問一答

どこでも学ぶ宅建士 チャレンジ!重要一問一答(建築資料研究社/日建学院)

過去問からの重要肢が800問あり、すべての肢をマスターできれば合格点の一歩手前くらいまでいく。

解説も丁寧で分かりやすく、本の厚みも感じさせないので肩肘張らずに取り組める。日建学院の宅建教材としては、『これだけ!まんが宅建士』と並んでオススメだ。

わかって合格る宅建士 一問一答セレクト600(TAC出版)

一問一答としては収録問題数が600問余りと比較的少なく、よほど忙しい人でない限り、挫折せずに最後まで通すことが可能だ。

私は昨年、夏以降に始める一問一答としてこれを推薦していた。問題も解説も実践的で、日建の台頭がなければ、恐らく今年もこれを第一に推薦していたと思う。

──分野別過去問

出る順宅建士 ウォーク問 過去問題集❶~❸(東京リーガルマインド/LEC)

言わずと知れた分野別過去問の最高峰『ウォーク問』である。30年を超える歴史があり、信頼度もピカイチだ。

3分冊に分かれており、収録問題数は

❶権利関係→169題
❷宅建業法→180題
❸法令上の制限・税・その他→201題

計550題である。

先の一問一答に加えて、これら『ウォーク問』をマスターできれば、通常の年であれば軽く40点を超えるだろう。

3冊すべてをマスターすることが望ましいが、時間がない人は、とりあえず❷の完全マスターを心掛けてほしい。

さらに余裕があれば❸を、そして最後に❶という順に手を付けていければベストだ。

──年度別過去問

私は分野別過去問派で、年度別は特に必要ないと思っている。本試験形式に慣れるために解くというのなら、下記の「直前予想模試」を解けば十分であろう。

──市販模試

出る順宅建士 当たる!直前予想模試(東京リーガルマインド/LEC)

市販の予想模試も各社から出ているが、売り上げNo.1で、問題の出題内容や難易度が最も本試験に近いのはこれである。

他にTACや日建も悪くないが、どれか一冊となれば、私は躊躇なくLECをオススメする。

問題は全部で4回分あり、9月から10月の本試験前までに時間を計って解いてほしい。

──オープン模試

宅建の本試験前に、全国規模で行われる「2大オープン模試」である。本試験のシミュレーションにもなり、どちらか一方を受験されることをオススメする。

宅建士 ジ・オープンMOGI(4社合同)

https://www.ken-bs.co.jp/theopenmogi.html

日建学院、住宅新報、資格の大原、Kenビジネススクールの4社共同のオープン模試で、全国最大の受験者数を誇る。

9月23日(木)の秋分の日に、本試験と同じ時間帯に行われる実践模試だ(web受験あり)。

宅建士 ファイナル模試(LEC)

https://online.lec-jp.com/disp/CSfLastPackGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=100184382

10月の本試験の2週間前に行われるLEC主催の本格的オープン模試である。

大手予備校のLECが総力をあげた模試で、7年前に息子の健斗も、LECの名古屋駅前本校で受けている(web受験あり)。

──その他

宅建みやざき塾の宅建士 2択でチェック!(中央経済社)

上記のカテゴリーに当てはまらないため、やむなく「その他」に組み入れた。

過去問や模試を解いていく過程で、「最後の2択」まで絞れたのに、そこから先が判別できないという人は多いと思う。

その2択で迷ったときに、正解肢を選び出すためのトレーニング教材である。2択問題は、全部で98問収められている。

しっかり学べば、最後の2択の正解率を80%程度に引き上げることは可能だろう。解説が思った以上に詳しく、イラストや図・表が記憶の助けになっている。

──終わりに

どんなに優れた教材でも、きちんと学び、きちんと消化しなければ宝の持ち腐れだ。

できるだけ教材は絞り込み、少ない分量でもそれらをしっかりマスターできれば、合格圏内に入ることは難しいことではない。

前回のブログ記事と被っているところも多いが、被っている部分はそれだけ重要だと理解していただければ幸いである。

これらの教材を用いて、一度は諦めかけた宅建合格を現実のものとしてほしい。

f:id:takkensainensyou:20210806220506j:plain



最短ルートを考察(2021)

──気持ちを切り替えよ

まず初めに断っておくが、これは一般の宅建受験生に向けた記事ではない。

願書の申込みは済ませたものの、今のままでは不合格は不可避、すでに諦めモードの受験生に向けた記事である。

宅建の12月試験まで、残り2ヶ月を切った今、これまでの勉強で何か一冊でもマスターできたものがあるだろうか?

どれも未消化のまま本試験を迎えることになった場合、合格は相当に厳しくなる。

だが諦めるにはまだ早い。高得点での合格はムリでも、ギリギリかその少し上くらいなら狙えないわけではないからだ。

5%未満の合格の可能性を、何とか50~60%程度に引き上げる。そういうコンセプトで書いた記事である。

そのためには、

「合格できたらいいな」

ではなく、

「絶対に合格してやる!」

といった強い信念が必要となる。

これまでの生ぬるい自分と決別し、勉強の鬼と化してほしい。信念というより、執念という言葉の方が相応しいのかも知れない。

そういう気持ちの切り替えができれば、まだまだ合格の可能性は残されている。

──短期合格の戦略を立てる

短期決戦型のテキストについては、ブログでも紹介した次の2冊をお薦めしたい。

【通読用として】

宅建士 出るとこ集中プログラム
https://paparing-takkenshi.com/entry/2021/03/09/202703

【調べ用として】

どこでも宅建士 とらの巻(2021)
https://paparing-takkenshi.com/entry/2021/05/27/183744

一般的な市販教材ではないが、宅建みやざき塾の『超重要ポイントまとめ集』も候補に挙げておきたい。

https://miyazakijuku.stores.jp/items/60d99b94a1ea7c3ebf2287c5

ただし、これらのテキストは、これから紹介する2つの過去問集(一問一答+分野別)を仕上げるために必要な補助的な教材としての推薦なので、そのへんは理解してほしい。

これから劣勢を挽回して合格をつかみ取るためには、次の2点を実行していただきたい。

①一問一答集をマスターする。
②宅建業法の分野別過去問をマスターする。

マスターというのは、最低でも正答率・正解率が95%以上のことだ。もちろん、順序としては①→②となる。

──一問一答に賭ける

もし今の時点で、何一つとして消化できていないのなら、まず「一問一答」のマスターを心掛けてほしい。その際、答の解説もしっかり読んで疑問点をなくしておく。

残りの日数を考えたら、収録問題数の多い一問一答はお薦めできない。しかも予想問ではダメで、過去問ベースの一問一答に限る。

昨年の私は、短期決戦用としてTACの『一問一答セレクト600』をお薦めしてきた。

解説も詳しく、実践的な問題ばかりが収められた素晴らしい一問一答集だと今でも思っている。ただ唯一、収録問題数の少なさだけがネックだった。

今年は、TACを候補として残しておきつつ、日建の『チャレンジ!重要一問一答』を第一にお薦めしたい。

TACの収録問題数が600なのに対し、日建のそれは800である。TACより収録問題数が200ほど多く、ユーキャンと同じである。

ユーキャンとの違いは、各設問の最初のところに、この問題がどんなテーマに属しているのかが太文字で記されているところだ。

これはTACや駿台の一問一答にもあるが、ユーキャンにはない。これがあるとないのでは、各々の設問の理解度が違ってくる。

その点一つ取っても、ユーキャンより日建の一問一答の方が優れている、というのが私の考えだ。解説はどちらも素晴らしいのに、その点だけが惜しい。

そしてこの日建(もしくはTAC)の一問一答を、できれば11月末までに終わらせ、正答率95%以上を達成させる。

もちろん、この一冊のみで合格できるわけではない。だが、この一問一答がベースとなり核となるのだ。

あくまでも私の見立てだが、日建の『チャレンジ!重要一問一答』をマスターできれば、次の点数が期待できる。

 権利→7点
 法令→5点
 税・価格の評定→2点
 業法→15点
 5問免除→3点
   ─────
    計32点

5問免除については、次の「統計データ」をマスターすれば1点加わり4点となる。

統計データのまとめ(2021)【権利】
https://paparing-takkenshi.com/entry/2021/06/21/194057

加えて『直前予想模試』を本試験前に手掛ければ、もう2点ほど上乗せされ35点になるが、それでも安全圏には少し足りない、、

──業法の過去問を究める

たとえ短期決戦用のプランであっても「勝利の方程式」は有効である。

勝利の方程式とは?®️
https://paparing-takkenshi.com/entry/2020/02/11/011433

一問一答の次は「分野別過去問」だが、短期決戦で挑むのなら、『ウォーク問』3冊はやや荷が重い(計550題)。

代替案として、日建ならば『テーマ別厳選過去問』という一冊もののコンパクトな分野別過去問がある(300題)。

ただ私の考えでは、一問一答の後にこの分野別過去問を仕上げるよりも、業法に特化した分野別を仕上げた方が点になると思う。

つまり日建の分野別を仕上げて平均的な底上げを図るより、LECの『ウォーク問❷宅建業法』を仕上げた方がよいということだ。

一応、最低限の知識は日建の『チャレンジ!重要一問一答』で学習してあるので、権利や法令が全然ダメということにはならない。

別途、対策を立てるのなら、業法をマスターした後で余裕があれば立てればよい。

私はこれまで、一問一答にしろ分野別過去問にしろ、最終的には95%以上の正答率・正解率をクリアするように主張してきた。

だが業法に特化した学習をするのなら、95%では足りない。限りなく100%を目指してほしい。

特に近年の業法は、個数問題もさることながら、問題自体が全体として難化傾向にある。曖昧な知識や付け焼き刃の知識では対処できなくなっているのだ。

昨年、模試で業法15~17点くらいだった人が、本試験では11点しか得点できなくて合格できなかった人がいた。

コンスタントに18点以上を取っている人は、そこまで点数を落とすことはない。

業法を仕上げられなかった人にありがちな悲劇である。だからこそ業法に関しては、95%ではなく、100%の正解率を目指さなければならないのだ。

日建の『チャレンジ!重要一問一答』と統計で33点前後をゲットし、業法でさらに4点の上乗せを図る。そうすれば、合格ラインの36~38点が見えてくる。五分五分か、その少し上くらいにはなれる。

その上で、LECの『直前予想模試』を4回分解いてマスターすれば、38~40点くらいのレベルには到達できるはずだ。

LECの直前予想模試(2021)
https://paparing-takkenshi.com/entry/2021/06/19/200323

日建学院の一問一答
   →ウォーク問❷宅建業法

この2冊が重要だが、とりわけ「一問一答」の完全マスターが合否のカギを握っている、といっても過言ではないだろう。

日建の一問一答が完璧ならば、『ウォーク問❷宅建業法』は1~2週間で仕上がる。

そのためには、一問一答を11月末までに確実にマスターすること。

それが達成できれば、たとえ短期決戦といえども、合格を勝ち取ることは十分に可能だと信じる。

今がどんな状況であれ、どれだけ未完成であったとしても、諦めさえしなければ合格の可能性はまだ残されているのだ。

だから自分を信じて、最後まで食らい付いていってほしい。



石垣を積み上げよ®

──積み上げの大切さ

宅建試験に限らず、資格試験全般にいえることだと思うが「積み上げ」が大切である。

これまで解いてきた過去問の数、吸収できた論点の数が最終的にはモノをいう。

そこに野球でいう満塁ホームランのようなものはない。どちらかというと、コツコツと1点ずつ積み上げていくサッカーに近い。

言うなれば足し算である。

私は自身のブログの中で、一問一答の正答率や四択過去問の正解率を95%以上にするように述べてきた。

だが、それは足し算ではなく割り算だ。

例えば、1,200問の一問一答を解いて、984問正解だったら、正答率は82%ということになる。

 984÷1,200=0.82(82%)

これを割り算として捉えず、1,200問中で984問正解できた→つまり足し算として、それだけの積み上げができたんだと考える。

その方が達成感があるのではないか?

これと同じようなことを、かのイチロー選手も言っていた。

彼がまだメジャーリーグへ行く前の、日本のオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)で活躍していた頃に話していたことだ。

「打率だと打った打たないで数字が上下するが、安打数ならば足し算だから数字が減ることはない」

打率ではなく、安打数を意識してシーズンを通して頑張ってきたということ。

そうやってイチロー選手は、日本のプロ野球で、7年連続でパ・リーグの首位打者を獲得してきたのだ。

宅建試験の勉強にも同じことがいえる。過去問の正解率を弾き出すことも大切だが、日々の勉強へのモチベーションを維持することが何より大切である。

そのためには、過去問の正解率より、これまで正解してきた「過去問の数」を自身の成果とした方が効果的ではないか?

もっとも過去問の場合は、正解数が減ることもあり得るので、イチロー選手の言葉をそのまま当てはめることはできない。

だが正解率に一喜一憂するより、正解した問題の数(積み上げてきた数)を自分自身の成果とした方が、自信にもなり、モチベーションも維持できる気がする。

タイトルにもあるように、石垣を積み上げるように日々の学習を進めていってほしい。

──過去問のスキマを埋める

宅建試験において、過去問学習が大切なことは誰もが知るところである。

しかし宅建試験の出題範囲において、すべてが過去問で網羅できるわけではない。

宅建業法や法令上の制限、統計を除いた免除科目あたりは、過去問のみで8~9割はカバーできるが、権利関係はそうはいかない。

恐らく5~6割ほど。だから権利関係においては、テキストの読み込みも重要となる。

全体として、過去問のみでカバーできるのは7割前後。いわゆる焼き直し問題である。

宅建業法が一番焼き直し率が高く、平均すると9割を超え、法令制限で8割ほどだ。

それらをイメージするとこんな感じ。長方形の枠が出題範囲、楕円が過去問である。

過去問を数多く解いてマスターすれば、長方形の枠の中は埋まっていく。

5~6年分の過去問ではまだスキマだらけだが、10~12年分の過去問をこなせば図のような感じになると思ってよい。

地頭のいい人ならば、過去問から類推してスキマを埋めることが可能かも知れないが、我々凡人はそうはいかない。

だからテキスト等を読み込んで、スキマを埋めていく作業も必要となる。

権利関係はもちろんだが、他の分野もそれについては例外ではない。

ただ、今から分厚いテキストを読んでいくのは合理的とはいえない。過去問にない論点をテキストで補っていくには、重要ポイントに絞ったものが適切である。

スキマの多くは、重箱の隅をつついたようなレアな問題ではない。基本的な問題なのに、これまで何故か過去問では問われなかった問題がほとんどだからだ。

スキマを埋めるには、短期決戦型の教材がふさわしい。昨年までは、LECの『とらの巻』を第一にお薦めしてきた。

とらの巻の場合、法改正が万全なところが一番の利点だが、通読用としてはやや大部なため(約500ページ)、私は主に調べるための教材として用いていた。

通読用としては、次の教材がお薦めだ。

宅建士 出るとこ集中プログラム(中央経済社)

市販のテキストの中ではページ数も少なく、わずか340ページ足らずである。にもかかわらず、この一冊の中に40点以上を狙える情報量が詰め込まれている。

かといって、文字ばかりで息苦しくなるようなテキストではなく、非常に読みやすいところが特徴だ。まさに通読向き。

各セクションごとに「一問一答」が添付されていて、理解の助けになっている。図や表も多く、視覚的にも分かりやすい。吉野先生の会心の一冊といってよいだろう。

まとめ本としては、次の教材がお薦めだ。

宅建みやざき塾 超重要ポイントまとめ集

言わずと知れた「宅建みやざき塾」の短期決戦用のまとめテキストだ。市販教材ではないが、塾生以外でも、みやざき塾のstoresから購入することができる(3,800円)。

https://miyazakijuku.stores.jp/items/60d99b94a1ea7c3ebf2287c5

通読用というより「要点まとめ」といった感じのテキストで、図や表、イラストが全体の半分以上を占めている。

A4サイズの大型テキストだが、総ページ数が、たった115ページしかないところもやる気に拍車をかける。

一通り過去問学習を終えた後に、知識の見落としがないかどうか、つまりスキマを埋めていくのに非常に効果的である。

──終わりに

たとえギリギリでも、宅建試験に合格することだけが目的なら、私は過去問オンリーでも何とかいけると思っている。

ただし過去問演習をする過程で、解説部分もしっかり読み込まなければならない。正解肢を選んで終わり、というのが一番まずい。それでは理解したことにならないからだ。

解説を読んで理解を深め、疑問点があればテキストに戻って調べる。そこまでやれて、ようやく過去問を制したといえる。

単に一問一答の◯✕が正解だった、四択過去問の正解番号を言い当てた、だけでは過去問を制したとはいえないのだ。

宅建試験の高得点化が叫ばれているが、そうなるとわずかな失点が命取りになりかねない。ギリギリを狙うとこういうリスクと向き合わなければならなくなる。

ケアレスミスが許されなくなるのだ。

そういう意味でも、過去問+α の取り組み、すなわちスキマを埋める対策をした方が、より合格を確実なものにできると思う。


不動産キャンプ
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50%→80%の法則とは?

──計画が破綻してしまった人へ

市販の「一問一答集」の中で、収録問題数が多い代表格は、『パーフェクト宅建士 一問一答』(住宅新報出版)と『うかる!宅建士 一問一答+予想模試』(日本経済新聞出版)だろう。

共に1,200問余りの問題が収録されていて、どちらかを95%以上マスターできれば、それだけで合格ライン付近にまで到達できる。

これまで私は、一問一答集としては、これら2冊のどちらかをお薦めしてきた。

春先から勉強をスタートし、コツコツと継続してきた人ならば、これらもそろそろ終わりに近付いていることと思う。

しかし勉強なんて、予定通りに進まないのが常である。

これら一問一答集を始めてから3ヶ月以上経つのに、未だに権利関係をうろうろしている人は計画を見直さなければならない。

これから宅建試験の勉強をスタートする人たちにも同じことがいえる。

私の勉強法では、これらの一問一答集は、4月頃から始めて7月末には終わっていなければならないからだ。

仕切り直して再スタートをかける人、これから勉強をスタートさせる人は、短期決戦型のプログラムを実行に移す必要がある。

──コンパクトな一問一答集

昨年は、この時期に予定の半分も消化できなかった人や、これから初めて勉強をスタートする人には、『一問一答セレクト600』というTAC出版のものをお薦めしてきた。

もちろん消化できるのなら、先の2冊の方がいいに決まっている。だが、このままでは本試験日までに間に合わないことは必至だ。だから苦肉の策といえなくもない。

先の2冊に比べたら、TACの収録問題数は約半分の600問余りである。

「問題数が半分なら、仕上げたとしても、実力も半分にしかならないのではないか?」

普通に考えればその通りだが、意外に知られていない法則があるのだ。

市場に置き換えれば、「パレートの法則」というものがある。

19世紀にイタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが、さまざまな国の国民所得配分について調査したところ、「人口の20%が富の80%を所有している」ことを発見したことに由来する法則だ。

これは上位20%が、全体の80%に影響を及ぼしているという理論だが、資格試験の過去問数にもある程度は応用することができる。

宅建試験の場合、すべての過去問の中から、頻出なものだけを20%抜き出してそれをマスターすれば、全体の80%をマスターしたのと同じ効果が得られるということ。

とはいえ、上記2冊の一問一答集でさえ、全体の中の頻出部分をかき集めたものである。

だからパレートの法則を、直接そのまま当てはめることはできない。当てはめることはできないが、それなりの効果は期待できる。

ここからは私の考えだが、すでに選ばれた頻出問題であっても、その中の上位50%をマスターできれば、頻出問題の80%程度をマスターしたことになるのではないか?

つまりTACの一問一答集は、先の2冊に比べれば約半分の問題数に過ぎないが、マスターすればその効果は半分どころではない。

先の2冊のどちらかを80%マスターしたのと同じくらいの価値があるのではないか?

600肢の正答率100%
 =1,200肢の正答率80%

TACの600肢は、先の2冊の1,200肢よりも、より頻出問題をセレクトしてある。加えて解説は先の2冊より詳しい。

これから1,200肢をマスターするのは大変だが、600肢ならば可能ではないか?

そう考えたわけだ。

私の勉強法(勝利の方程式)は、まず一問一答をマスターし、次いで分野別過去問をマスターするというもの。

勝利の方程式とは?®️
https://paparing-takkenshi.com/entry/2020/02/11/011433

一問一答でもたもたしていたら、分野別を消化できないまま本試験を迎えてしまうことになりかねない。そうすると、言うまでもないが合格は遠のいてしまう。

それだけは何としても避けたい。そういう思いから、苦渋の選択ではあるが、教材を買い換えることを提言したいと思う。

教材には相性もあるので、必ずしもTACでなくても構わない。今年、TAC以外で私が注目しているのが、日建学院の『チャレンジ!重要一問一答』である。

日建の一問一答集といえば、以前に息子の健斗が使っていたもの。当時は777問の重要肢が収録されていたが、それがいつしか999問となり、今年から800問になった。

TACより少し問題数が多いが、その分、次の分野別への移行がスムーズになる。

短期決戦で宅建試験に挑むのなら、TACか日建のどちらかの一問一答集を95%以上マスターすることが必須条件だろう。

実際、昨年も、TACの一問一答→LECのウォーク問の順に手を付けていって合格を勝ち取った人もいた。

あくまでも短期決戦用の教材なので、本試験で45点以上とかは望まない方がよい。

「ギリギリでもいいので合格したい」

そういう人向けのプランである(分野別次第では40点以上が狙えないわけではない)。

駿台やパーフェクトの一問一答が未消化、ウォーク問などの分野別が手付かずで本試験を受けて玉砕するより、これらのプランに賭けてみるのも一つの手だと思う。

ちなみに一問一答集を終わらせる最終期限(タイムリミット)は、8月末である。

これまでの計画が崩れてしまった人、これから勉強をスタートさせる人は、これらの短期決戦用の教材(TAC又は日建)を用いて「勝利の方程式」を具現化させてほしい。

十分に合格を狙えるプランなのだから。