宅建・史上初の小学生合格者の父による宅建合格ブログ

史上初の小学生合格者(当時12歳/小6)の父による宅建合格ブログです。これから宅建試験にチャレンジする方々に、最短距離で合格を勝ち取るためのノウハウを提供します。勝利の方程式&95%理論の提唱者!!

リベンジ組の省エネ学習法

──十分な勉強時間を確保できない方へ

リベンジ組であっても、勉強を第一段階と第二段階に分けた「勝利の方程式」は十分に活かせる。

第一段階で駿台の2冊を用い、第二段階でLECの4冊を使用する勉強法は、あらゆる層の人たちに適用可能な普遍的な学習スタイルだと私は思っている。

その方法論に、初学者もリベンジ組もない。ただし条件がある。それは「一日2時間」、週に14時間の学習時間を確保しなければならないということ。

初学者の方でこの時間を確保できなければ、さすがに合格の保証はできない。テキストを理解するスピードが人一倍早く、記憶力が抜群にいいなどの長所がない限り、厳しいと言わざるをえない。

それでも宅建受験生のすべてが、毎日2時間の勉強時間を確保できるとは限らない。その人自身の生活環境にもよるからだ。

日々残業に明け暮れている人、仕事から帰ったあとも家族のために食事の準備をし、洗濯や育児あるいは介護などを余儀なくされている人。そういった境遇の人も世の中には少なからずいる。

そんな中、少ない時間を活かして資格試験の勉強をされている方には、ほんと頭が下がる。そういう境遇に身をおいているため、日々の学習時間を十分に確保できない人にまで「一日2時間」のノルマを課すようなことは私にはできない。

むしろ、そういう境遇の人だからこそ、何とか最少の努力で合格を手にしてほしい。そんな思いから、今回の記事の必要性を私は感じていた。

この記事のタイトルは「リベンジ組の省エネ学習法」である。もう少し詰めると、リベンジ組でも本試験で30点以上得点できる人。そういうある程度の実力者で、一日2時間の勉強時間を捻出することが困難な人をターゲットとした記事となる。

省エネなのだから、本試験で40点以上を狙う勉強法ではない。せいぜい35~37点といったところ。ギリギリとはいえ、合格に手が届くあたりまで到達できる。五分五分よりは、いくらかは合格する可能性が高い。そんな学習法である。

4月から始めた場合の総勉強時間は、180~220時間くらい。私が唱えてきた「400時間」の半分だ。日常の勉強時間は「一日1時間」ほど。合格する可能性は5割以上あると思うが、保証まではできない。

もっとも勉強時間が400時間以上あっても保証はできない、という点では同じだから、一日2時間を捻出できない人はやってみる価値はあると思う。私がそういう境遇ならば恐らくやっていた。

──究極の省エネ学習法はこれだ!

テキストではなく、過去問に目を向けてみると、その収録問題数からある程度の時間は予測できる。

駿台の『一問一答』は1234問で、LECの『ウォーク問』3冊は550題である。この両者を95%以上マスターできれば、恐らく40点前後は狙える。

だが合格することが目的ならば、昨年でいえば35点でも大丈夫ということになる。40点以上ではなく、ボーダーより少し上を狙った戦略を立てる。

40点以上を目指すのなら、総計「400時間」の学習時間が必要だ。しかし35点ならば、効率よく学習すれば「200時間」前後で済む。

本試験で30点以上取れる実力者なら、過去問を解いて分からないときに、テキストを辞書的に用いればいい。初めから通読する必要などない。

それらを「勝利の方程式」に当てはめる。第一段階が一問一答、第二段階が分野別過去問となる。

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実際、ここ一ヶ月ほどの間に、私は3~4回書店に足を運んだ。一日2時間の勉強時間を捻出できない人のための「省エネ学習法」を模索するために。

もう一度いうが、テキストは重視しない。ないよりはあった方がいいといったレベル。特に重視するのは、「一問一答」と「分野別過去問」である。

収録問題数は、一問一答が600~800問。分野別過去問が250~300題くらい。実際、書店で実物を手にして見比べた結果、最終的に2つのパターンが候補となった。まず最初はこれだ。

わかって合格(うか)る宅建士 一問一答 セレクト600(TAC出版)
わかって合格(うか)る宅建士 分野別過去問題集(TAC出版)

本試験で35~37点を取るためのツールとしては、これらがベストである。第一段階の教材に⑴の一問一答を用い、第二段階の教材に⑵の分野別過去問を使用する。これらの書籍の説明は、過去記事の「一問一答式を斬る(2020)」「分野別をピックアップ(2020)」にあるのでご参照いただきたい。

まず⑴を6月末を目安に仕上げる。正答率を95%以上にする。そして願書を提出する7月から⑵に取り掛かる。⑵の収録問題数は305題。4つに分冊できる点もいい。こちらも正解率95%以上を目指す。

TACの一問一答と分野別過去問は、解説が詳しいので、理解できるまでしっかり読み込む。そこまで到達できれば35点は固い。さらに正答率・正解率を98%以上に持っていければ37点も夢ではない。

この2冊を徹底的に極める。その間、他の参考書に目移りしないこと。これら2冊を信じて、ボロボロになるまで使い倒してほしい。これが時間のないリベンジ組向けの究極の「省エネ学習法」である。

もう1つのパターンも紹介しておきたい。私としては、上記2冊をお勧めするが、相性が合わない場合は次の2冊でも構わない。

ユーキャンの宅建士 これだけ!一問一答集(U-CAN)
ユーキャンの宅建士 テーマ別問題集(U-CAN)

まず⑶の収録問題集は800問である。TACより200問多い。過去問ベースという点は、TACと同じである。コンパクトな作りで、持ち運びに便利だ。問題や解説も見易く、解説部分の重要語句が赤シートで隠して覚えられるので一石二鳥である。

対する⑷は、収録問題数が250題。この手の分野別の中では数が少ないが、これを一問一答と捉えると1000問、⑶が800問なので、合計1800問。上記TACが、セットで1820問なのでほぼ同じ。

数が同じならば、あとは相性で選ぶしかない。どちらも歴史が古く信頼できる出版社なので、ハズレにはならない。しっかり書店で見比べてほしい。

そして「勝利の方程式」に当てはめる。TACの場合は⑴→⑵の順に、ユーキャンの場合は⑶→⑷の順に手を付けていってほしい。

テキストを通読しないので完全リベンジ組向けの勉強法だが、所要時間も180~220時間ほどで済み、これ以上はどこも省けない、真に無駄のない「省エネ学習法」だと私は自負している。



*テキストも調べ用として使えるので、もし手元になければ購入することをお勧めする。またこの学習法は、スタートが夏以降になってしまい、焦りを感じているリベンジ組の方々にも通用すると思う。