宅建・史上初の小学生合格者の父による宅建合格ブログ

史上初の小学生合格者(当時12歳/小6)の父による宅建合格ブログです。これから宅建試験にチャレンジする方々に、最短距離で合格を勝ち取るためのノウハウを提供します。勝利の方程式&95%理論の提唱者!!

宅建教材(2020年版)をセレクトする

──はじめに

昨年同様、今年も宅建試験の教材を「第一段階」と「第二段階」に分けて勉強していく方法を踏襲していく。ただし、「第二段階の教材」はそのまま新しい年度版に移行するだけだが、「第一段階の教材」は昨年とは別の教材に換えたいと思う。

*昨年の記事と今年の記事で、部分的にせよ教材を換えることで整合性が取れなくなる点を考慮し、昨年(2019年)の記事はすべて消去することにした。

昨年、「第一段階の教材」として取り上げた『◯✕宅建塾』は、一問一答としては420問ほどしか収録問題数がない(2019年版の中では最少)。

それを補う意味で、別途『重要肢攻略999』という日建の一問一答集をお薦めしていたのだが、そうなると「第一段階の教材」は、『まる覚え宅建塾』を含めて実質的に3冊になってしまう。

もとより「最短距離の勉強法」をうたって立ち上げた私の宅建合格ブログ。使用する教材の冊数も少ない方がいいに決まってる。この部分が、私の頭の中にずっとくすぶり続けていた。

本来ならば、途中で使用する教材を換えることはご法度なのだが、昨年の宅建試験も終わり、年が明けて新しい年度版の教材群が店頭に並び始めるシーズンということでご容赦願いたい。

さて、昨年は一問一答の重要性をブログの中で訴え続けてきた。新しい教材選びも、一問一答を基準に考えようと思った。先のブログ記事「一問一答式を斬る」の中の上位6冊(◎◯△)の中から、テキストとのバランスを考慮に入れて選ぶことにした。

──第一段階の教材をセレクト

①宅建士どこでもチャレンジ重要肢攻略999(建築資料研究所/日建)

この一問一答集の素晴らしさは、ブログ記事の中で何度も述べた。息子の健斗もこの一問一答集を使っていた。これだけなら◎なのだが、対応するテキストが△なのだ。情報量はまずまずで説明も丁寧なのだが、つかみどころがないというか、重要ポイントが浮かび上がってこない。他の人は分からないが、私的には使いにくいと感じた。

②パーフェクト宅建の一問一答(住宅新報出版)

これは私がメインで使っていた一問一答集だ。問題数も1500問以上あり、市販の一問一答集の中では最大の収録数を誇る。その収録問題数の多さは魅力だが、単色刷なのが玉に瑕。対応するテキストは、市販の一冊本の中では最も情報量が多く、文字が小さくて図も少ないため、初学者には向かないし、通読にも向かない。辞書的に使う人が多い。

③ユーキャンの宅建士 これだけ!一問一答集(U-CAN)

収録問題数が800問とやや少ないが、本がコンパクトで持ち運びに便利だ。紙面もスッキリしていて、章末にある「まとめ」の出来もいい。赤シートで重要語句を隠して覚えられる。対応するテキストは、700ページを超える大作で情報量も申し分ないが、
日建と同じく、記述につかみどころがなく、重要ポイントの明示が弱く記憶に残りにくい。

④どこでも宅建士 とらの巻 一問一答◯✕1000肢問題集(東京リーガルマインド/LEC)

ユーキャン同様にコンパクトなのは良いが、過去問ではなくオリジナル問題で構成されている。以前から私は、予想問ではなく過去問を重視するように訴えてきた。宅建試験の「過去問の焼き直し率」が高いことが理由の一つだ。対するテキストは『とらの巻』か、3冊ものの『合格テキスト』だが、前者は発売が遅く、後者は3冊で1000ページを超える。

⑤わかって合格(うか)る宅建士 一問一答セレクト600(TAC出版)

これもコンパクトな作りで持ち運びは便利だが、収録問題数が600問しかなく、さすがに少ない。完璧に仕上げても、別にもう一冊必要となるだろう。反対にテキストは厚めで情報量も多く、いかにもバランスが悪い。テキストの内容は、日建やユーキャンよりは好感が持てる。一問一答が、せめて800問くらいあれば良かったのに、それだけが惜しい。

⑥うかる!宅建士 一問一答+予想模試(日本経済新聞出版社/駿台)

最後は駿台の一問一答集だ。先の「一問一答式を斬る」の中では△の評価だったが、最新版は幾分見やすくなっているように感じた。一問一答の収録問題数も1234問あり、②の『パーフェクト宅建の一問一答』に次いで多い。再度評価するのなら、◯になっていただろう。対応するテキストは、既発売の中では最も見やすく、記憶にも残りやすい。読みやすさでは『らくらく宅建塾』、まとまりの良さではLECの『合格のトリセツ』と比肩できる。

その他、TAC出版の『みんなが欲しかった!宅建士の教科書』や、『スッキリわかる宅建士』などもテキストとしては悪くないが、準拠する過去問集が一問一答ではないので候補から外した。

以上の点を考慮して、今年度の「第一段階の教材」として私がセレクトしたものは、⑥の駿台の一問一答と、それに対応する『うかる!宅建士 速攻テキスト』の2冊である。

正直、この結論を導き出すまでかなり悩んだ。テキストとして最初に目が止まったのは、LECの『合格のトリセツ』だった。だが準拠する過去問集が一問一答ではない。一問一答に価値を見いだしている私としては、これが最大のネックだった。

後日、『合格のトリセツ』の著者であるLECの友次正浩先生から、Twitterで私(+フォロワーの方々)宛に、次のようなツイートいただいた。

「学習初期段階は、一問一答がベストです」

「拙著『宅建士合格のトリセツ』の準拠問題集をお使いの方は、全ての選択肢を一問一答と思って学習するようにしてください」

「なお、この問題集は、なるべく捨て選択肢が無い問題をセレクトしました。捨て選択肢は右側解説ページで明示してあります」

四択の過去問を、一問一答が4つあるものと捉え、各々の選択肢を一つずつきちんと分析できる人ならば『合格のトリセツ』を選んでも良いと思う。

ただ私的には駿台の2冊を推すし、これからブログ記事でも取り扱っていく予定である。

しかし自分に合った教材が一番なので、どうか自ら書店に足を運び、ご自身の目でじっくりと検討してもらいたい。人生がかかっているのだから。

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