──アプリは有用か?
一問一答のメリットは、隙間時間でもサクサク進められる点にある。
LECやユーキャンの一問一答は、本のサイズが小さく、外出時に携帯しやすい利点が最大限に発揮されている。
しかし私が一昨年から宅建試験用に推薦してきた駿台の『一問一答+予想模試』は、本が大きめなのにばらすことができず、それが携帯する上での最大のネックになっていた。
そんな折、息子の健斗が、自分のスマホに「山川の世界史一問一答アプリ」を入れて勉強していることを知った。
全部で4,700問もあり、問題数の割にはサクサク進められるとのこと。
私の時代はまだガラケーで、アプリなんて知らなかったし、想像したことさえなかった。
古い時代のアナログ人間ゆえ、紙媒体以外の発想が思い付かなかったのだ。そこで私は、
「宅建にもアプリがあるのでは?」
と思って調べてみると、案の定、いくつかのアプリが存在していることを知った。
──宅建の一問一答アプリ
私が調べた限りでは、民法の法改正が行き届いた無料の宅建アプリは2つしかなく、自信を持ってお勧めできるのは次のアプリである(R4.2.15現在)。
https://apps.trips.co.jp/shikakutakken
収録問題数は3414 問。一問一答と四択過去問の両方が収録されており、うち一問一答だけで2302問もある。
この収録問題数は圧倒的だ。しかも答だけではなく、詳細な解説まで付いている。
一問一答の問題数を分野別に表すとこうなる。
権利関係 732問
法令上の制限 363問
宅建業法 899問
税・その他 308問
無料アプリなので広告が煩わしいが、スマホ画面の左下にある < をタッチすれば広告は消えるので、さほど問題にはならない。
四択の過去問は、後に『ウォーク問』に委ねるとして、とりあえず宅建受験生の皆さんは「一問一答」だけを視野に入れればよい。
それでもやはり数が多いので、宅建業法だけに絞るのも一つの手だと思う。
時間に余裕があれば、その後、法令上の制限へと駒を進めてもいいだろう。
その宅建業法は、899問と数も多く、市販の一問一答集を含めてモノにできれば満点(20点)も夢ではなくなる。
自宅や図書館など机のある所では紙媒体の教材を用い、それ以外の所ではアプリを活用するなどして使い分けるといい。
電車やバスの中、職場での休憩時間や病院の待合室などではアプリがうってつけである。