──まだ間に合うだろうか?
結論からいえば、まだ間に合う。ただ若干の教材の見直しは必要になる。それを説明していく。
私の勉強法は、大まかに4~6月を第一段階、7~10月を第二段階と、2つに分けて考えたものだ。
駿台の2冊を第一段階、LECの4冊を第二段階とするもので、順調にこなせばこれで合格できる。
4月の頭から勉強をスタートさせ、駿台のテキストと一問一答を計画に沿って進めてきた人ならば、2ヵ月が経過した今、権利関係と宅建業法はほぼ終わっている計算になる。
そういう人は、6月末までに、残りの法令上の制限他を終わらせることを目標に続けていけばいい。
権利関係はほぼ終わったが、宅建業法はまだ半分くらいという人も、頑張って続けた方がいい。
問題は、2ヵ月かけて権利関係が今ようやく終わったか、まだ終わりそうにない人。もちろん宅建業法や法令上の制限は手付かずの状態。こういう人は、勉強そのものを見直した方がいいと思う。
ここで「終わった」というのは、本当は95%以上の正答率を達成、と言いたいところだが、今の段階では90%以上の正答率でもよしとする。
同様に、6月から勉強をスタートさせようとする人も同じだ。よほど時間のある人でない限り、これから駿台の2冊を始めることはお勧めできない。
通常、この2冊を終えるには2~3ヵ月はかかる。これから平日「一日2時間」しか勉強時間を作り出せないのなら、駿台はもう諦めた方がいい。
この後に、第二段階の勉強が待ち受けていることを考慮すれば、学習計画の見直しは避けられない。
第二段階の4冊とは、LECの『とらの巻』と『ウォーク問』3冊のことである。
もちろん好みや相性もあるだろうから、『ウォーク問』の代わりに、日建やTACの「分野別過去問集」を使用しても構わない。
──第一段階の教材はどうするのか?
5月25日に、2020年版『とらの巻』が発売された。民法改正に対応したテキストがほとんどだが、その他の法改正にまでしっかり対応したテキストとなれば、今のところ『とらの巻』だけである。
もし『とらの巻』が4月より前に発売されていたなら、第一段階の教材が変わっていたかも知れない。
発売が遅いから、やむなく他のテキストを先に選んだという経緯もあるからだ。
第一段階では一問一答、第二段階では分野別過去問という教材の配置と順序は変えられない。だが、そうなるとテキストが2冊になってしまう。
この点が、教材を選択する上での最大のネックだった。重要なのは過去問だから、テキストを2冊使うのは、費用対効果が良いとは言えない。
しかし、これまでの勉強が計画表の半分にも満たない、あるいはこれから勉強をスタートさせようとする人には、テキストは一冊、『とらの巻』だけにした方がいい。いや、そうしなければならない。
6月末まで、もしくは願書を提出する7月までに一問一答は確実に終わらせたい。駿台のそれは1,200問以上ある。『パーフェクト宅建の一問一答』は、更に上をいく1,500問以上だ。
この2つのどちらかを、初学者が1ヵ月で終わらせることは困難である。この場合の一問一答は、過去問をベースにしたものでないと「勝利の方程式」が成り立たないので、LECは除かれる。
そうなると、残りは日建かユーキャンかTACということになる。その中で、解説が詳しく、1ヵ月でマスターできそうなものはTACの『一問一答セレクト600』だけである。
収録問題数は610問。駿台やパーフェクト宅建の一問一答をマスターした後ならば、分野別の『ウォーク問』等は初見で8割以上の正解率が可能だ。
しかしTACは数が少ないので、分野別に移った後の正解率は6割あれば良い方だと思う。それでも『ウォーク問』が最初から6割正解できるのだったら、やらないよりはやった方がいいに決まってる。
だから6月から勉強をスタートさせる人、一度リセットして再スタートをかける人には、第一段階の教材は駿台ではなく、テキストは第二段階の『とらの巻』で代用、一問一答はTACの『一問一答セレクト600』を使うことをお勧めしたい。
解説が詳しく、1ヵ月で終わらせることが可能な一問一答集。6月から勉強を始める人、もう一度仕切り直して勉強を再始動させたい人は、TACの『一問一答セレクト600』に賭けてみてほしい。
きっと光明が見えてくるはずだから。
6月 7月 8月 9月 10月📝
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