宅建・史上初の小学生合格者の父による宅建合格ブログ

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宅建士 2択でチェック!(2022年版)

──はじめに

昨年に続き、宅建みやざき塾の宮嵜先生から『宅建士 2択でチェック!』(中央経済社)の2022年版をご恵贈いただいた。

この教材は、宅建の4択問題を解くときに最後の2択まで絞れたものの、そこから先が判らない。

いや判らないというよりは、間違いの肢の方を選択してしまう、、

そういう2択で迷ったときに、きちんと正解肢を選び出すためのトレーニング本という位置付けである。

指南書といっても過言ではない。

ある程度の過去問学習を終えた受験生が、最後の仕上げとして、あと何点かの点数の上乗せを図るために活用するのが効果的だと思う。

もちろん、本格的な過去問演習に入る前のウォーミングアップとして利用しても効果はありそうだ。

一説によると、宅建試験の平均点は合格基準点より6点ほど低いらしい。

昨年の合格ラインは34点だから、単純に考えれば、28点以上だった受験生がほぼ半数いることになる。

その中から合格者の人数分を差し引けば、28〜33点で不合格になった人はざっと7万人いる計算だ。

ものすごい数である!

この中から抜け出して合格をつかみ取るのは容易なことではない。

私は以前に、「合格点の一歩手前に大きな壁がある」と述べたことがあるが、そういう意味でもあったのだ。

あと少しだけ点数を上乗せできれば合格していたのに、、

そういった悔しい思いをしたくない受験生にとっては、非常に有意義で価値ある一冊となるはずだ。

それでは『宅建士 2択でチェック!』の特徴を順に見ていきたいと思う。

──特徴 その一

昨年版が全部で179ページだったのに対し、2022年版は若干ページ数が増えて186ページとなっている。

内容がより充実し、進化しているものと推測される。

表紙も、昨年版はオレンジを基調としたデザインだったが、2022年版は若草色の黄緑に一新された。

ページを開くと、昨年版と同様に、宮嵜先生の直筆サインが黒の油性マジックで書かれていた。

こういうのを見ると、いつも身が引き締まる思いがする。

続けてページを開いてみる。

そこには「はじめに」と題して本書のあらましが述べられており、最後に宅建みやざき塾のYouTubeを観るためのQRコードが添えられている。

さらに次ページの「本書の使い方」では、10時間(1テーマ10分前後×60テーマ)で大逆転!と称し、下記のような方にオススメとある。

また受験生の学力レベルに応じて、

・昨年の本試験や模試で20点〜30点の方
・昨年の本試験や模試で30点〜合格ボーダーラインの方

の2つのグループに分け、それぞれの学習の進め方が述べられている。

本書は全60テーマ(章)で成り立っているが、各テーマに2択問題が1つというわけではなく、複数問用意されている場合もある(計100問ほど)。

分野ごとのテーマ数は次のとおり。

✦権利関係 20テーマ
✦法令上の制限 10テーマ
✦税・価格評定 8テーマ
✦宅建業法 17テーマ
✦5問免除 5テーマ

さて、ここから先が本題となる。

──特徴 その二

各テーマに番号とタイトルがあるのはもちろん、そのテーマの重要度が分かるようにマークが付されている。

言うまでもなく、マークの数が多いほど重要度は高い。最低でも、マークが3つ以上のものはマスターした方がよいだろう。

そして本題の「2択でチェック!正しいのはどっち?」である。

こんな感じで2つの肢が並べられ、正しい方を選ぶ形式だ。

答は右下に記されている。

そして「ココが分かれ目!」と称して、この問題を解く上での着眼点が簡単にまとめられている(下段)。

この着眼点に気付けるかどうかが勝負の分かれ目で、その洞察力を養い、鍛えることを目的とした教材だ。

また本書には、すべての2択問題の後に詳しい解説が施されている点も特筆すべきだろう。

──特徴 その三

各テーマの2択問題の解説が詳しいことも利点だが、イラストや図、表などが、より頭の中をクリアにする役割を果たしてくれる。

例えばこんな感じに、、

農地法の3条、4条、5条の流れを図にしたものだが、この図があるだけで理解がはかどり、視覚の面からも記憶に残りやすい。

もう一つ挙げておく。

保証協会の「還付の流れ」をイラストと図で表したものだ。

この還付の流れは、こうやって図にしないとなかなか頭に残らない。

宅建みやざき塾の『合格テキスト』3冊にも、このようなイラストや図、表がふんだんに使用されているが、本書はそれを踏襲している。

合格テキストの「いいとこ取り」と言っても差し支えないだろう。

更にもう一つ。

こういった3つの媒介契約のまとめの表なども、イラストや図と並んで、記憶の助けになっている。

解説が詳しいだけの教材は多いが、イラストや図、表をふんだんに取り入れた方が圧倒的に記憶に残る。

それだけではなく、イラストや図、表を差し込むことで、冗長な活字を減らすことができる。

活字が減れば、日々の学習時間だって短縮できるに違いない。

あと「GORO合わせシリーズ」と題して、所々にショート動画のQRコードも差し込まれている。

YouTubeのショート動画なので、気楽に見られる点がよい。

──おわりに

本書はメインテキストではなく、合格ラインの一歩手前まではいくのだが、その先の壁が超えられない受験生向けの「サブテキスト」である。

網羅性が高いわけではないので、そのへんは気を付けてもらいたい。

毎年、1点や2点で泣く受験生が多いのが宅建試験の特徴といえる。

もがき苦しんでも越えられなかった壁、その壁を越えるためのツール。

そういうコンセプトで作られた『宅建士 2択でチェック!』なのだろう。

宅建受験生を合格に導くため、長年にわたって尽力されてきた大御所・宮嵜先生の渾身の一冊

本書をマスターすれば、最低でも今より2〜3点、うまくいけば5点以上の点数の上乗せが期待できる。

これを使わない手はない。